「世界に一つだけの花枯れた」＝中国、台湾、韓国で関心―SMAP解散、惜しむ声
14日未明に発表された国民的人気アイドルグループ「SMAP」解散のニュースは、多くのSMAPファンがいる中華圏や韓国などでも報道され、関心の大きさを示した。
ファンからは今年いっぱいの解散を惜しむ声が聞かれた。
中国の芸能ニュースサイトは14日、「トップグループがついに終わりを告げ、悲しくなる」と報じた。2011年9月に北京でコンサートを開いたSMAPの知名度は中国でも高く、ヒット曲をもじって「世界に一つだけの花が枯れた」とネットにつづるファンもいた。
芸能サイト「騰訊娯楽」は、日本語の解散発表文の画像や中国語に翻訳したメンバー全員のコメントを掲載。1月の解散騒動や5人のメンバーがジャニーズ事務所に残り、芸能活動を継続すると詳しく伝えた。
ネット上では多くのファンが「私の青春が去ってしまった」などと惜しんだ。11年9月の北京公演は、当時の共産党指導部も後押しし、前年9月に起きた沖縄県・尖閣諸島沖での漁船衝突事件で悪化した両国の国民感情を和らげた経緯がある。解散発表を受け、あるファンは「親中的なトップアイドル。（11年に当時の）温家宝首相も会ったことがある」と書き込んだ。
一方、台湾の中央通信は14日未明、東京発で「SMAP12月31日に解散」と速報した。台湾でもSMAPは人気があり、解散に至る経緯など関連記事が次々と配信された。
中央通信は、ジャニーズ事務所の声明を詳細に報道。5月以降、メンバーと事務所が話し合いを重ね、11日に事務所が解散に同意したなどと解説した。
韓国の通信社・聯合ニュースも「日本で最高の人気を誇る男性5人組アイドルグループ『SMAP』が結局、年末に解散することになった」と報道。1月に木村拓哉さん以外の4人が所属事務所から独立する決心を固めたものの、ファンの反発が予想外に強く、生放送のテレビ番組で「活動を継続する」と約束したことなどを紹介した。
